Enterprise Grid へワークスペースを移行する

ワークスペースを Enterprise Grid OrG に統合することを検討していますか?担当のアカウントエグゼクティブ(AE)に連絡し、このガイドを確認して移行の準備や、移行時にワークスペースに起こる変化などの詳細を確認してください。

Tip : AE に連絡する方法がわからない場合は、feedback@slack.com に問い合わせて開始方法のサポートを受けてください。


移行前

ワークスペースの移行準備として、まずメンバーのアカウントとワークスペースの設定と環境設定を確認します。

アカウントとアクセス権

️設定と環境設定

メンバーのアカウントを確認し、OrG 内でそれぞれに必要なアクセスタイプを検討します。次の設定をおすすめします。

  • コネクタへのアクセスを許可する
    参加するメンバーが ID プロバイダ (IDP) の Enterprise Grid コネクタにアクセスできるようにします。
  • メンバーのメールアドレスを確認する
    Slack は、メールアドレスに基づいてメンバーのアカウントをマッチングさせています。メンバーがメールエイリアスを使用する場合には、アカウントが一致せず、重複するアカウントが作成されます。メールアドレスを確認するには、メンバーページから CSV 形式のリストをダウンロードしてください。
  • メンバーの種別と権限
    OrG への移行前に、各メンバーに適切なレベルのアクセス権が与えられるように設定します。メンバーに一度に割り当てられるメンバー種別は 1 つだけですので注意しましょう。また、ゲストアカウントについても検討します。OrG に移行するかどうかを検討しましょう。

メンバーのメールアドレスとアクセスレベルの確認が終わったら、対象のワークスペースに最適な設定を Slack のカスタマーサクセスチームと一緒に決めていきます。この段階で、次の設定を確認します。

  • アカウントのプロビジョニングをオフにする
    アカウントのプロビジョニングをオフにすると、あとでコネクタを無効にした際に、アカウントのプロビジョニングが解除されてしまうのを防ぎます。
  • メンバーのアクセスの環境設定を切り替える
    移行プロセスの完了時に全メンバーをサインアウトさせるように選択します。OrG にアクセスする際に、シングルサインオン(SSO)で安全にサインインする必要があります。
  • カスタムプロフィールフィールドを管理する
    カスタムプロフィールフィールドの扱い方を決めます。カスタムフィールドを OrG に移行する、OrG に一致するフィールドがある場合だけ移行する、カスタムフィールドは移行しないという 3 つのオプションから選択することができます。


移行中

次に、OrG オーナーが移行の表示・承認を行う手順と、移行中に予想される影響について説明します。

移行の表示や承認

移行日時のスケジュールが設定されると、OrG オーナーには Slackbot から通知が届きます。OrG オーナーは、次の手順で管理者ダッシュボードで移行を承認したり、進行中の移行を表示できます。

  1. デスクトップのサイドバーにあるオーガナイゼーション名をクリックします。
  2. 「ツールと設定」にマウスポインターを重ねてから、「オーガナイゼーションの設定」をクリックします。
  3.  「ワークスペース」をクリックします。
  4. 「移行」を選択します。
  5. ここでは、移行の承認拒否や、進行中の移行のステータス確認ができます。

注 : ワークスペースのオーナーは、Grid OrG への移行も承認する必要があります。承認をリクエストするメールと Slackbot のメッセージが届きます。「招待に返事をする」をクリックすると、開始できます。

移行中に予想されること

  • 移行の過程では、一時的にワークスペースが利用できなくなります。ダイレクトメッセージの移行がバックグラウンドで実行される間には、メンバーはワークスペースを使用できます。
  • 移行開始の直前に、ワークスペースが一時的に利用できなくなることを伝えるメッセージがメンバーに送信されます。
  • 共有されているチャンネルと関連するダイレクトメッセージへはどちらの組織からもアクセスできなくなります。移行が完了するまで、移行対象でないワークスペースには、これらの機能が一時的に利用できないことを知らせるメッセージが表示されます。
  • 大きいワークスペースの場合は、移行の完了までに数時間かかることがあります。混乱を避けるため、移行についてメンバーに事前に知らせておいてください。
  • OrG オーナーは、管理者ダッシュボードで移行の進捗状況を確認することができます。(この情報にアクセスするには上記の手順に従ってください)
  • ワークスペースが OrG に移行した時点で、メンバーにはメールと Slackbot メッセージによる通知が届きます。


移行後

移行後は、次のことが変更されています。

  • メッセージ履歴、ファイル、アプリ、絵文字
    メンバーは、チャンネル、ダイレクトメッセージ (DM) の履歴、ファイル、アプリ、ボット、カスタム絵文字へのアクセス権が与えられます。複数のワークスペースのダイレクトメッセージは 1 つに統合されます。
  • プロフィール
    移行プロセスの際は、メンバーのプロフィールの詳細は一致するメールアドレスに基づいて統合されます。複数のワークスペースを移行した場合は、最初に移行したワークスペースのプロフィール詳細がデフォルトとして適用されます。必要に応じて、メンバーは移行後いつでも自分のプロフィールを更新できます。
  • ワークスペースの設定
    OrG の設定とポリシーは個別のワークスペースの設定より優先されます。ワークスペースのオーナー / 管理者は、その権限次第で、ワークスペースの設定を変更できるようになることがあります。詳しくは、オーガナイゼーションのメンバー種別と権限を参照してください。
  • ワークスペースへのアクセス
    デフォルトでは、OrG メンバーなら誰でも、移行したワークスペースへの参加をリクエストできます。OrG オーナーはアクセスの設定を変更することで、メンバーによるワークスペースの検索と参加の方法を変更できます。
  • メンバーのアクセス
    以前のワークスペースの URL は OrG のサインインページにリダイレクトするようになります。メンバーは IDP のコネクタを使ってサインインできます。ゲストは SSO を使ってサインインすることも、メールアドレスとパスワードを使ってワークスペースにアクセスすることもできます。
  • ワークスペースのメンバー種別
    移行されたワークスペースにおけるワークスペースのプライマリーオーナーのメンバー種別は、OrG のプライマリーオーナーに再割り当てされます。元のワークスペースのプライマリーオーナーは、ワークスペースのオーナーに変わります。
このガイドの対象
  • OrG オーナー
  • Enterprise Grid プラン

関連記事

最近チェックした記事