レガシーワークフロービルダーのサポート終了

2023 年 9 月、新バージョンのワークフロービルダーのリリースに続き、Slack ではレガシーバージョンのワークフロービルダーのサポート終了について発表しました。このサポート終了の一環として、 2024 年 6 月 24 日より、レガシーワークフローの新規作成、レガシーテンプレートの使用、既存のレガシーワークフローのコピーを行うことができなくなります。対象となるレガシーワークフローについては、新しいバージョンのワークフロービルダーへの移行を実施し、2024 年 9 月 26 日よりサポートを完全に終了します。ここでは、サポート終了と移行のプロセス、および一部のワークフローを移行できなかった場合に実行できるステップについて詳しくご紹介します


サポート終了と移行のタイムライン

日付 この機能でできること
2023 年 9 月~ 2024 年 7 月 既存ワークフローの移行を試行します。アプリからの Google スプレッドシートステップを使用したワークフローを含みます。ワークスペースまたは OrG のワークフローを移行するタイミングは、ワークフローに含まれているステップの種類や、作成されたワークフローの合計数によって異なります。
2024 年 6 月 24 日 レガシーワークフローの新規作成、レガシーテンプレートの使用、既存レガシーワークフローのコピーは行えなくなります。サポートが完全に終了するまで、既存のレガシーワークフローの使用、編集、再公開は可能です。 
2024 年 8 月 1 日 ワークフローの移行が完了します。「公開されているすべてのレガシーワークフロー」にまだリストされているワークフローは移行できなかったため、ワークフロービルダーの新しいバージョンを使用して再作成する必要があります。
2024 年 9 月 26 日 この日以降、移行されていないワークフローは動作を停止し、表示、編集、再公開はできなくなります。レガシーワークフローの管理へはアクセスできないようになり、残されたワークフローはワークフロービルダーの新しいバージョンを使用して再作成する必要があります。

 

注 :ワークフロー移行後は、「最終編集」日が移行日を表します(移行後にそのワークフローが編集されるまで)。


移行されなかったワークフローについて

新しいバージョンのワークフロービルダーに移行できないタイプのワークフローがいくつかあります。以下の操作を実行できます。

  • アプリからのステップを含むワークフロー(Google スプレッドシートを除く)
    新しいバージョンのワークフロービルダーでこれらのワークフローを再作成することをおすすめします。ほかのサービスとワークフローを統合するために使用できるステップを一覧で確認するには、ワークフロービルダーを開き「ワークフローを作成する」をクリックします。ワークフローを開始する方法を選択し、使用可能なステップのリストを参照します。
  • Slack コネクトで使用されている Google スプレッドシートのステップを含むワークフロー
    オーガナイゼーションを保護するため、Slack コネクトの会話内のワークフローにはいくつかの制限があります。アプリからの Google スプレッドシートのステップを使用したレガシーワークフローが Slack コネクトの会話内で使用されている場合、移行されません。ワークフローの再作成は可能ですが、外部の人は使用できません。
  • 非公開のワークフロー
    このタイプのワークフローを再び使用するには、新しいバージョンでもう一度作成します(今後使用しない場合は削除します)。移行が完了した後に非公開のワークフローを公開しても、自動的には移行されません。
  • アーカイブしたチャンネルにあるワークフロー
    将来、このタイプのワークフローを使用する必要がない場合は、削除してください。使用する場合、新しいワークフロービルダーでもう一度作成します。
  • 管理者が解除されている、またはプライベートチャンネルにアクセスできないワークフロー
    作成者が解除されており、アクティブなワークフローマネージャーがいないワークフローは移行されません。ワークスペースと OrG のオーナーは、ワークフロービルダーの「公開されているすべてのレガシーワークフロー」タブから、自身をマネージャーとして追加できます。ただし、ワークフローマネージャーがプライベートチャンネルや、ワークフローで使用されているその他のリソースにアクセス権を持たない場合は、移行できません。

注 :1 つ以上のワークフローが移行されず、そのワークフローが上記の条件に当てはまらない場合、サポートチームに連絡してください。解決をお手伝いします。


特別な考慮事項

アクティビティログ

レガシーワークフローのアクティビティログは移行されません。ワークフローが移行されると、その後のアクティビティが収集されます。


ワークフローボタン

ユーザーがボタンステップでレガシーワークフローを開始したもののワークフローの移行前に完了しなかった場合、移行後にそのボタンをクリックしても動作しません。ワークフローはエラーを返し、次のステップに進まなくなります。ユーザーは更新後のシステムでワークフローを再度開始する必要があります。


カスタムステップ

アプリからのカスタムステップとレガシーカスタムステップは、新しいバージョンのワークフロービルダーでサポートされません。代わりに、Slack をホストとする自動化プラットフォームを使用してレガシーステップをカスタムファンクションとして再構築するか、Slack の Bolt for Python および Bolt for JavaScript SDK 内のカスタムファンクション開発(ベータ版)を使用して独自インフラストラクチャをホストとする必要があります。これは、2024 年 8 月末までに一般リリースされる予定です。

コード化されたファンクションを作成してデプロイすると、チームが使用したレガシーステップを含むワークフローすべての再作成が必要になります。これは、新しいバージョンのワークフロービルダーを使用するか、ワークフローをコードで構築して Slack CLI でデプロイすることで行えます。

 

よくある質問(FAQ)

廃止されたワークフローを再構築するにはどうすればよいですか?

ワークフローを再構築するには、新しいバージョンのワークフロービルダーを使用する必要があります。スムーズに使い始められるよう、以下のレガシーワークフローの再構築ガイドを作成しました。 


アプリのステップを含むワークフローを再構築するにはどうすればよいですか?

従来のアプリのステップの代替として、Slack ではさまざまなワークフロービルダー用のコネクタを用意しています。コネクタを使うと、サードパーティのサービスでアクションを実行するステップをワークフローに追加できます。ニーズを満たす既存のコネクタがない場合は、カスタムファンクションを作成できます。カスタムファンクションは Slack Deno SDK を使用して作成し、ワークフロービルダーで直接使用することができます。カスタムファンクションの作業を開始するには、https://api.slack.com/automation/quickstart にアクセスしてください。

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