Slack で Salesforce を使えるように設定する
注 :長期的なエクスペリエンス向上のため、Salesforce が構築したインテグレーションをインストールすることを推奨します。以下の情報は Slack が構築した Salesforce アプリにのみ適用されますが、このアプリを新しくインストールすることはできなくなりました。
Slack の Salesforce アプリを使用するには、Salesforce システム管理者が Salesforce の Slack パッケージをインストールして設定する必要があります。このパッケージは、Salesforce の Lightning Experience と Classic Experience に対応し、Sales Cloud および Service Cloud との連携をサポートしています。
Slack のセットアップアシスタントを使って Slack パッケージのインストールと設定を行うことで、Salesforce OrG のユーザー全員が Slack で Salesforce アプリを使い、標準オブジェクトとカスタムオブジェクトの両方に対してアラートを設定できるようになります。
注 : Salesforce Professional を使用している場合に Slack と Salesforce を一緒に使うには、API アクセスのアドオンが必要です。
ステップ 1 : Salesforce のカスタムドメインを設定する
Lightning のコンポーネントを使う場合には、Salesforce OrG のカスタムドメインが必要です。
ドメインを登録する
- Salesforce にサインインして「設定」を開きます。
- ページ左上の「クイック検索」を使って「私のドメイン」を検索します。
- 使用するドメインを入力します。
- 「使用可能か調べる」をクリックします。
- ドメインが使用できるとわかったら、「ドメインの登録」をクリックします。登録が完了すると、Salesforce からメールが届きます。
ドメインをユーザーに適用する
- ドメイン登録メールを開き、リンクをクリックして Salesforce にサインインします。
- 「ユーザーにデプロイ」をクリックします。
注 :Salesforce OrG へのリンクに古いドメインが使われている場合は、新しいカスタムドメインに自動的にリダイレクトします。
ステップ 2 :Salesforce に Slack をインストールする
- AppExchange の Slack のリストにアクセスします。(サポートは終了しました。新しく Salesforce をインストールする場合は、さらに使いやすい Salesforce が構築したインテグレーションをインストールしてください)。
- 「今すぐ入手」をクリックしてパッケージを本番環境または Sandbox 環境にインストールします。
- 「管理者のみのインストール」を選択します。
- 「インストール」をクリックします。
- サードパーティウェブサイトのリストを確認して、「はい、これらのサードパーティ Web サイトにアクセスを許可します」の横のボックスにチェックを入れます。
- 「次へ」をクリックします。
- インストールが完了したら、「セットアップアシスタントに進む」をクリックします。
注 :インストールに数分以上かかる場合は、Salesforce から完了時にメールが届きます。
ステップ 3 :Slack で Salesforce を使うための権限を割り当てる
Slack パッケージが Salesforce にインストールされたら、システム管理者は、レコードデータを更新する Salesforce OrG のユーザー全員に Slack スタンダードユーザー権限セットを適用する必要があります。この権限セットを適用すると、ユーザーは Salesforce OrG の Slack アクションへのアクセスが許可され、レコードが作成または更新された際に通知をトリガーできます。権限セットを Salesforce ユーザーに割り当てるには、以下の手順に従います。
Salesforce Lightning
Salesforce Classic
- 右上の歯車のアイコンをクリックして、「設定」を選択します。
- ページ左上の「クイック検索」を使って「権限セット」を検索します。
- 「Slack スタンダードユーザー」の横のボックスにチェックを入れてから、「Slack スタンダードユーザー」をクリックします。
- 「割り当ての管理」をクリックします。
- 「割り当ての追加」をクリックします。
- ユーザーを選択する場合は、ユーザー名の横のボックスにチェックを入れて「割り当て」をクリックしてください。
- 「完了」をクリックします。
- 右上の「設定」をクリックします。
- 左サイドバーで、「ユーザー管理」の横にある矢印をクリックします。
- ユーザー管理から、「権限セット」を選択します。
- 「Slack スタンダードユーザー」の横のボックスにチェックを入れてから、「Slack スタンダードユーザー」をクリックします。
- 「割り当ての管理」をクリックします。
- 「割り当ての追加」をクリックします。
- ユーザーを選択する場合は、ユーザー名の横のボックスにチェックを入れて「割り当て」をクリックしてください。
- 「完了」をクリックします。
ステップ 4 : Salesforce と Slack の間の接続設定を行う
Slack パッケージが Salesforce にインストールされ、ユーザーへの権限セットの割り当てが完了したら、セットアップアシスタントを使用して Salesforce OrG と Slack の間の接続設定を行います。次に示す項目の設定を行うこともできます。
- カスタムオブジェクト
- 標準オブジェクトとカスタムオブジェクトのアラート
- ページレイアウトのコンポーネント
- カスタムメッセージの宛先
特に設定を行う必要がない場合は、「次へ」をクリックしてそのステップを開始し、「完了」をクリックして次のステップに進みます。
Salesforce に Slack へのアクセスを許可する
- Salesforce Lightning では、「アプリケーションランチャー」を開き、「Slack のセットアップアシスタント」アプリを選択します。Salesforce Classic では、ページ上部の「プラス」ボタンをクリックして、リストから「Slack の設定」を見つけて選択します。
- 「設定を開始する」をクリックします。
- 「許可する」をクリックして Salesforce OrG に Slack へのアクセスを許可します。
- Salesforce の認証情報を入力して「完了」をクリックします。
- 「次へ」をクリックして次のステップに進みます。
ステップ 5 : カスタムオブジェクトを有効にする
注 :カスタムオブジェクトを有効にするには、Salesforce パッケージのバージョン 1.56 以降を使用していることを確認してください。
カスタムオブジェクトを有効にすると、Slack のアクションと Slack のメッセージビューアを追加してページレイアウトをカスタマイズできるほか、ワークスペースのメンバーが Slack 内でアラートを受け取ることができるようになります。次の手順に進んでカスタムアラートを設定する前に、カスタムオブジェクトを有効にする必要があります。この手順は、標準セットに含まれていないカスタムオブジェクトに対してのみ機能します。
- 「カスタムオブジェクトの追加」をクリックします。
- 有効にするオブジェクトをドロップダウンメニューから選択します。
- Slack 内でレコード名と一緒に表示したいその他の項目の横にあるボックスにチェックを入れます。チェックを入れられるのは、最大 9 項目です。
- 「追加」をクリックします。
- 「アクティベート」リンクをクリックして、「自動アクティベーション」を選択します。自動アクティベーションが失敗した場合は、オブジェクトを手動でアクティベートして、Salesforce OrG からアクセスできるようにしてください。
- 「アクティベート」をクリックして確定します。
- 「完了」をクリックします。
- 「次へ」をクリックして次のステップに進みます。
カスタムオブジェクトがアクティブになると、ページレイアウトを設定する際に Slack のアクションと Slack のメッセージビューアを追加し、カスタムアラートを作成できるようになります。
注 :カスタムオブジェクトを有効にすると、無効にすることはできません。
ステップ 6 :カスタムアラートを設定する
注 : カスタムアラートを設定するには、Salesforce
パッケージのバージョン 1.56 以降を使用していることを確認してください。
システム管理者は、カスタムアラートを設定して、パッケージのデフォルトアラートを拡張できます。アラートを作成すると、Slack ワークスペースまたは Salesforce OrG のメンバーは、他のオブジェクトレベルまたはレコードレベルのアラートの場合と同様に、これらのカスタムアラートを受信するように設定することもできます。
- 「新規アラート」をクリックします。
- 名前を決めます。
- ドロップダウンメニューからオブジェクトタイプを選択します。
- 「オブジェクトレベル」または「レコードレベル」を選んでください。
- 「次へ」をクリックします。
- フィールド、演算子、値を選択して、アラートの条件を設定します。例えば、見積承認のアラートを設定するには、項目にはカスタムの見積オブジェクトを選び、等値演算子を使用して、値に approved を追加することをお勧めします。
- 必要に応じてさらに条件を追加してください。なお、複合条件のアラートではデータ項目を使用できません。
- 「保存する」をクリックします。
- 「完了」をクリックします。
- 「次へ」をクリックして次のステップに進みます。
ステップ 7 :ページレイアウトを設定する
Slack と Salesforce の間で情報を送受信するために Salesforce のページレイアウトを設定します。
注 :ページレイアウトからアクションを削除するには、Salesforce の「設定」にある「オブジェクトマネージャ」を使う必要があります。
Slack アクションをレイアウトに追加
設定可能な Salesforce のアクションには、「Slack に送信」と「Slack のアラート」の 2 種類があります。「Slack に送信」アクションを個々のページレイアウトやグローバルレイアウトに追加してすべてのページで表示させることができます。次の方法でページレイアウトにアクションを追加できます。
- Salesforce 環境のボックスにチェックを入れて選択します。
- アクションのリストを確認し、除外するアクションのチェックを外します。
- 「アクションをレイアウトに追加」をクリックします。
- 「次へ」をクリックします。
ページに Slack メッセージビューアコンポーネントを追加する
Salesforce で Slack のメッセージを表示させるには、Slack メッセージビューアコンポーネントをページレイアウトに追加します。メーセージビューアコンポーネントが対応しているのは、Salesforce Classic の標準オブジェクトのみとなっています。
- メッセージビューアを表示する必要がないページレイアウトについては、横のボックスのチェックを外します。
- 「ページにコンポーネントを追加」をクリックします。
- 「完了」をクリックします。
- 「次へ」をクリックして次のステップに進みます。
Tip : 選択肢に Lightning レコードオブジェクトが見当たらない場合は、Salesforce OrG 用のレコードオブジェクトを作成する必要があります。
ステップ 8 :カスタムメッセージの宛先を作成する
必要に応じて、カスタムメッセージの宛先を作成し、Salesforce のプロセスビルダーまたはフローテンプレートの情報を特定の Slack の会話に送信することができます。
メッセージの宛先を設定する
- 「Slack でサインインする」をクリックして認証を行います。
- 「メッセージの宛先の設定」から、「メッセージの新しい宛先」をクリックします。
- メッセージの宛先の名前を入力します。ワークスペースを選択した後、ドロップダウンメニューからチャンネルまたはダイレクトメッセージを選択します。
- 「保存する」をクリックします。
- 「完了」をクリックします。
- メッセージの宛先の右側にある「ファイル」アイコンをクリックしてコピーし、次のステップで「メッセージの宛先 ID」項目に追加できるようにしておきます。
注 :Slack Enterprise Grid プランを利用している場合は、メッセージの宛先を設定するワークスペースごとにサインインする必要があります。
プロセスビルダーまたはフローにメッセージの宛先を追加する
Salesforce レコードを Slack に送信するには、メッセージの宛先を設定した後に次の方法でプロセスまたは Lightning フローの設定を行います。
- プロセスの場合は、Apex クラスに「Slack:Post Message」を選択します。Lightning フローの場合は、アクションに「Slack:Post Message」を選択します。
- 先ほどコピーしたメッセージの宛先を「メッセージの宛先 ID」項目に貼り付けます。
- 「レコード ID」から Slack に送信する Salesforce のレコードが参照できるか確認してください。
- 必要に応じて、レコードと一緒に Slack に送信するメッセージテキストを追加します。プロセスの場合は、新しい行を追加し、「項目」ドロップダウンメニューから「メッセージ」を選択します。選択する型によって適切な入力値が決まります。フローの場合は、「メッセージの入力」をオンに切り替え、値またはリソースを入力します。
ステップ 9 :Slack の設定を変更する
Salesforce から Slack に通知を送信する方法を管理するときに変更できる設定は 2 つあります。
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トリガレコードの上限
通知が Slack に送信されるタイミングは、トリガレコードの上限によって決定されます。トリガレコードの上限を 10 に設定した場合、9 個以下のアクションが実行されている場合にのみ通知が送信されます。それは、何らかのアクションを一括して実行したときに通知が Slack へ大量に送信されることを防ぐためです。
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非同期の上限
Slack の Salesforce アプリは、24 時間で最大 250,000 件の非同期の呼び出しを処理することができます。Salesforce におけるデフォルトの呼び出し数は 240,000 件に設定されていますが、このしきい値は必要に応じて引き上げられます。なお、Slack では 1 日の上限をリセットした場合に限り、250,000 件を超える呼び出しを処理します。
これらの設定の更新は次の手順で行います。
- Salesforce Lightning では、右上の歯車のアイコンをクリックして「設定」を選択します。Salesforce Classic では、右上の「設定」をクリックします。
- ページ左上の「クイック検索」を使って「カスタム設定」を検索します。
- 「Slack の設定」の横にある「管理」をクリックします。
- 「編集」をクリックします。
- 設定を更新します。
- 「保存」をクリックします。