Slack ハドルミーティングのネットワークおよびシステムの設定ガイド

ハドルミーティングを使うと、チームでは Slack ワークスペースや Enterprise Grid オーガナイゼーションから離れずに、音声や動画でリアルタイムに会話できます。ネットワーク、システム、または IT 管理者は、このガイドのチェックリストに従って、チームでハドルミーティングの使用を開始する前にネットワークとシステムが適切に設定されていることを確認したり、ハドルミーティングに関する問題の報告を受けた場合にトラブルシューティングしたりできます。 

注 :このガイドラインに従うことができない場合、ハドルミーティングでの最適なパフォーマンスを保証できません。また、接続やパフォーマンスの問題を解決するためのサポートが限定される場合があります。


ハドルミーティングのネットワークパス

  • *.chime.aws または IP 範囲 99.77.128.0/18 を承認する
  • UDP/22466 および TCP/443
    との間のトラフィックを許可する

 

ネットワークの設定

  • ハドルミーティングのネットワークパスのブロックを解除する
    必要なネットワークパスをブロックすると、接続の失敗やパフォーマンスの著しい低下につながります。すべての関連ネットワーク層(ファイアウォール、プロキシ、VPN、Wi-Fi ネットワーク)において、ネットワークパスをトラフィックが通過できるようにします。
  • リアルタイムのハドルミーティングのトラフィックを優先する
    リアルタイムの音声、動画、画面共有は、ネットワークの混雑や帯域幅の制限の影響を受けやすくなります。サービス品質ポリシーを設定する必要がある場合は、ハドルミーティングのネットワークパスを経由するトラフィックがポリシーのルールによって優先されている(または、少なくとも優先順位が低くなっていない)ことを確認します。
  • ハドルミーティングのトラフィックが VPN を迂回することを許可する
    多くの場合、VPN では遅延、パケット損失、ジッターが生じ、動画によるハドルミーティングの品質が低下します。ハドルミーティングのネットワークパスを経由するトラフィックが VPN、クライアント、フィルターを迂回することを許可するか、分割トンネルを設定して、リアルタイムトラフィックの直接ルーティングを許可します。分割トンネルの設定について詳しくは、VPN プロバイダにお問い合わせください。
  • ハドルミーティングのトラフィックがプロキシを迂回することを許可する
    プロキシは、リアルタイムのパフォーマンスを低下させ、ハドルミーティングの機能が予期せず失敗する原因となる場合があります。すべてのハドルミーティングのネットワークパスを経由するトラフィックにプロキシの迂回を許可し、ハドルミーティング関連のリクエストの URL 書き換えを無効にすることで、遅延時間を最小限に抑え、接続を維持します。
  • パケット検査とフィルタリングを無効にする
    詳細なパケット検査やフィルタリングは、リアルタイムのメディアストリームを中断し、ハドルミーティング中に遅延や接続の問題を引き起こす場合があります。ハドルミーティングのネットワークパスのトラフィックについて、すべてのパケット検査とフィルタリングを無効にします。
  • VDI 環境のハドルミーティング設定を最適化する(推奨)
    多くの場合、仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)環境では、追加の遅延時間や接続障壁により、リアルタイムのパフォーマンスが低下します。VDI でのハドルミーティングの使用は推奨しませんが、チームで使用する必要がある場合は、音声のみモードに切り替えてリソースの消費を最小限に抑えることで、パフォーマンスを改善できます。また、VDI ベンダーに、ユーザーのマシンにインストールできる安全な企業用ブラウザの提供を依頼することもできます(こうしたブラウザは通常、VDI 関連のルーティングを迂回し、計算負荷の高い音声や動画の処理をローカルデバイスにオフロードします)。 

 

システムの設定

  • メディアデバイスへのアクセスを確保する
    ハドルミーティングが適切に機能するために、ユーザーのマイク、カメラ、スピーカーへのアクセス権と画面録画の権限が有効になっている必要があります。ユーザー全員がこれらのツールへのアクセス権を Slack に付与できることを確認したら、メディアデバイスへのアクセスまたは USB で接続されたメディアデバイスをブロックまたは妨害するサードパーティーのセキュリティまたはプライバシーツールを使用していないことを確認します。
  • ハードウェアアクセラレーションを有効にする
    ハードウェアアクセラレーションにより、動画および画面共有ストリームが効率的に処理され、CPU 使用率が低くなります。ハドルミーティングを高品質に保つには、すべてのユーザーの Slack アプリケーションおよび承認済みブラウザでハードウェアアクセラレーションが有効になっていることを確認します。
  • 動画コーデックをサポートする
    ハドルミーティングでは、メディアのエンコードとデコードに、AV1、VP9、H.264 を利用しています。これらのコーデックが最適にサポートされるように、ユーザーのデバイスとグラフィックドライバーを定期的に更新してください。
  • 自動更新前に Slack を終了する
    古いバージョンがまだ実行されている時に Slack が部分的に更新されると、デバイスへのアクセスや音声再生など、Slack の多くの機能が中断される場合があります。ユーザーに対して自動更新を実行する場合は、更新を開始する前に Slack を完全に終了するようにソフトウェア更新自動化ツールやプロセスを設定します(または、ユーザーが Slack を終了するまで自動更新が適用されないようにします)。
  • デバイスを高パフォーマンスモードに設定する(推奨)
    省電力設定では、CPU または GPU をスロットルされることでシステムのパフォーマンスが低下し、ハドルミーティングの実行中にリアルタイムの音声と動画の品質に影響を及ぼす場合があります。高パフォーマンスモードを使用するようにユーザーのデバイスが設定されていることを確認し、デバイスが電源に接続されていない時にネットワークまたは処理パフォーマンスをスロットルする設定を無効にすることをお勧めします。 

 

まだ問題が解決しませんか?

次の情報を記入して、サポートチームまでお問い合わせください

  • チームで共有した音声、動画、画面共有のテスト結果。
  • チームで問題が発生した最近のハドルミーティングのタイムスタンプ。
  • チームに表示されるエラーや問題を示すスクリーンショットや画面録画。

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